こんにちは。
働きたくないから投資する マネ夫婦です。
今回は、「楽天JEPQの初回分配金速報」ということで、
・楽天JEPQの分配金はいくらだったのか
・もし本家と同じ金額を投資していたらどうなったのか
・今後のアメリカ市場はどうなるのか
そのあたりを検証していこうと思います。
※本記事は2025年10月16日時点の情報です。
この記事を書いた人はこんな人。
【マネ夫婦プロフィール】
・マネ夫 35歳
・マネ妻 45歳
・年の差10歳の非正規夫婦
・仕事辞めたくて2020年から資産運用
・資産運用目標額=3,500万円
・高配当投資でサイドFIRE目指す

米国株・海外ETFの高配当銘柄を中心に投資、不労所得で収入の一部を補うサイドFIREを目指しています。
【YouTube動画はこちらから】

この動画は楽天JEPQへの投資をおすすめする動画ではありません。
投資は十人十色。サイドFIRE目指す夫婦の投資の一例として、運用してみた感想などをお伝えするものです。
楽天JEPQってそもそもどんな商品なの?という方は、こちらの記事でまとめていますので、良かったら見てみてください。
1. 楽天JEPQの初回分配はどうだった?
8月14日の設定日から購入していた方には、待ちに待った初回分配金でしたね。
私たちは、本家JEPQに約400万円投資しています。
なので、お仲間というような気持で、楽天JEPQの初回分配には注目していました。
正式名称は楽天・米国成長株式・プレミアム・インカム・ファンド(毎月決算型)
楽天JEPQの初回分配金は「1万口あたり75円」でした。

今回は第1期分配金75円のお知らせということで、金額だけが公表されました。
ファンドの運用状況や分配金の中身については、今後公開される運用報告書などで分かってくるかもしれません。
ただ、ここまでの基準価額の推移を見ると、基本的には右肩上がりだったので、普通分配だった方も多いのではないでしょうか。

実は、うちの父も9月に楽天JEPQを買っていて、「初回分配きたよー」と連絡ありました。
普通分配だったので、うれしそうでしたね。
利回りはどうだった?
では、この分配金と決算時の基準価額をベースに、どのくらいの利回りになるのか見てみましょう。

初回の分配金は「1万口あたり75円」。
そして、初回決算時の基準価額は「10,614円」でしたね。
この2つを使って単純に年換算すると──
75円 × 12か月 ÷ 基準価額10,614円 =約8.48%
ということで、税引き前の単純利回りは8.48%となりました。
さらに、ここから税金を引いた「実際の手取りベース」も計算してみましょう。
分配金には、所得税・住民税あわせて約20%の税金がかかります。
8.48% ×(1−0.20315)= 約6.76%
ということで、税引き後の実質利回りは6.76%となりました。
100万円投資したらいくらもらえた?
今度は実際の金額で見てみましょう。

設定日に100万円を投資して、1万口を購入したとします。
今回の分配金が「1万口あたり75円」なので、単純計算では──
100万円 ÷ 1万口 × 75円 = 7,500円
つまり、税引き前の分配金は7,500円となります。
普通分配で受け取ったとすると、
ここから、所得税と住民税あわせて約20%が引かれます。
7,500円 ×(1−0.20315)= 約5,976円
税引き後の手取り金額はおよそ5,976円です。
ただ、これはあくまで理論上の数字です。
実際に受け取った方のツイートなんか見てると、税引き後の受け取り額は 6,033円 だったようですね。
いずれにせよ、月に6,000円とはちょっとしたお小遣いになりますね。

夫婦で豪華なランチに行こうかなぁとか、そろそろユニクロのヒートテック買い替えたかったんだよなぁとか、そういう小さな楽しみを想像できるのも、配当投資の醍醐味だと思います。
いかがでしょうか。
思ったより多かったな、思ったより少なかったな、みなさんはどう感じたでしょうか。
ただ、本家JEPQを知っている方はご存じだと思いますが、JEPQの分配金はカバードコール戦略という株の値動きを使ったオプション取引で得た利益が原資になっています。

ちょっと難しい話になるのでここでは省きますが、簡単に言うと──
相場の動きによって毎月の利益が変わるため、分配金も毎月同じではなく、増減があるのが特徴です。

楽天JEPQが今後どういった分配方針をとるのかまだ分かりませんが、
現時点の利回り8.5%、分配金75円という数字は、“今の相場環境での目安”として捉える程度で良いんじゃないかなと思っています。
2. 本家JEPQと比較してみた
楽天JEPQの成績が分かったところで、本家JEPQと比べるとどうだったのか──気になりますよね。
どちらが優れているとか、そういう話をしたいわけではありません。
今回は「こういった違いがあるんだ」という視点で、楽天JEPQの設定日である8月14日から、初回決算の10月15日までの価格や分配金など、パフォーマンスを比較しながら整理していきたいと思います。
価格が上がったのはどっち?
まずは価格推移からみていきましょう。
左が本家JEPQ、右が楽天JEPQのチャートです。

本家のJEPQの8月14日時点の価格は 55.81ドル、10月15日時点では 57.3ドルでした。
10月9日まではとても順調でしたが、第三次トランプ関税ショックともいえるような、米国株の急落にJEPQも巻き込まれ下落。
結果として、この2か月の上昇率は+2.67%にとどまりました。
一方で、楽天JEPQはというと──
設定時の基準価額が 1万円、10月15日時点では 10,614円。
こちらはなんと、+6.14%の上昇です。
思ったより第三次トランプ関税ショックの影響を受けなかった印象ですね。
おやおや、楽天JEPQの圧勝じゃないか。
……と、思いたくなりますが、ちょっと待ってください。
ちょうどこの期間、高市さんが新総裁に就任したことで、ドル円は147円から151円へと円安方向に進みましたね。
なので、この為替変動を考慮して本家JEPQを円換算してみました。

8月14日時点の価格は8,213円 →10月15日時点では8,654円、+5.38%の上昇でした。
為替を調整しても、この2か月間の上昇率は楽天JEPQの方が上回りました。
配当金が多くもらえたのはどっち?
今度は100万円投資していたら、どちらの配当が多かったのかみてみましょう。
とは言え、この期間、本家JEPQが2か月分の分配を出しているので、計算しなくとも本家の方が多くなってしまうので、10月分の分配金だけで比較してみます。
まず、本家JEPQから。
楽天JEPQの設定日8月14日に100万円分購入したとします。
当時の価額、為替レートから121口購入できたとしましょう。
10月の1口あたり分配金は0.4461ドルだったので、121口保有していれば、53.97ドル。
10月15日の為替レートで円に換算すると約8,152円の分配金になります。
一方で、楽天JEPQの初回分配金は税引前で7,500円だったので、本家JEPQの方が約650円ほど多いという結果になりました。
「ちょっと待った」
今度は楽天JEPQの方から物言いが入りましたね。
そう、実際に手元に入る金額──つまり税引後ベースだとどうなるか、ですよね。
投資信託は国内課税20.315%ですが、外国ETFはそれに加えて外国税約10%がかかります。
確定申告すれば一部還付されますが、一旦受取ベースで見てみます。
8,152円に税金を差し引くと、5,846円。
一方、楽天JEPQの理論値上の税引後金額は5,976円。
ということで、受取ベースでは楽天JEPQの方がやや上回ったという結果になりました。

利回りはどっちが高い?
では最後に、それぞれの利回りを整理してみましょう。

まずは本家JEPQから。
10月の分配金は 1口あたり0.4461ドル、10月15日の価格が 57.30ドル でした。
この2つを使って年換算利回りを計算すると、約9.34% になりました。
一方で、楽天JEPQ年換算利回りは、約8.48%でしたね。
税引前で見ると本家JEPQの方がわずかに高利回りでした。
ですが、税引後では、外国ETFは外国税10%が差し引かれる分、税引き後の利回りは、本家JEPQの6.51%に対し、楽天JEPQ6.76%ということで、楽天JEPQの方がやや有利という結果になりました。
結果発表
というわけで。
為替を考慮した価格上昇率は、本家JEPQが+5.38%、楽天JEPQが+6.14%。
そして税引き後の年換算の利回りで見ると、本家JEPQが6.51%、楽天JEPQが6.76%。
つまり、キャピタル面でもインカム面でも、10月は楽天JEPQの方がわずかに上回っていたという結果になりました。

こうしてみると、個人的にはここまでの価格推移、そして今回の初回決算はいい内容だったんじゃないかなぁと思っています。
ただ、最初にもお話しした通り、これはどちらが優れているという話ではありません。
見る角度やタイミングによって結果は変わりますし、そもそも「投資信託」と「ETF」にはそれぞれの良さがあります。
どちらが良い・悪いというより、自分のスタイルや目的に合うかどうか。
そのヒントになればうれしいと思っています。
3. 今度どうなる?楽天JEPQ

設定から2か月が経ち、初回分配も出た今、改めて、楽天JEPQの現状を整理しておきたいと思います。
楽天JEPQの現状をチェック

ファンドの規模を示す純資産総額は、初回分配の翌日に100億円を突破しました。
まだ登場して間もないことを考えると、このペースで100億円を超えたのはかなり良いスタートと言えそうですね。
人気の指標となる買付動向ですが、9月の月間買付ランキングで 98位(+26.66億円)でした。
ここ最近、「毎月分配型」の投資信託に注目が集まっている印象もあるので、今後も資金流入が続けば、楽天JEPQへの注目度もさらに高まっていくかもしれません。
楽天JEPQの中身をチェック
第一期分配金発表と同じ日に、月次レポートも更新されていました。
せっかくなので、中身も少し見ておきましょう。
投資銘柄数は106。
組み入れ銘柄上位はこちらです。

エヌビディア、Microsoft、アップルなどNASDAQ市場でおなじみの大型ハイテク企業が並びます。
他にも、英語の苦手なマネ夫婦でも一目で読める企業がずらり。
これら上位10銘柄だけで構成比の約5割を占めており、AI関連を中心に、成長株の恩恵を受けやすいポートフォリオになっています。
業種別の構成を見ても、情報技術が約46%と圧倒的に多く、次いでコミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスが続きます。

このあたりは、NASDAQ100をベースにした構成の特徴がしっかり反映されていますね。
今後どうなる?米国市場
では、そのナスダック市場、そしてアメリカ市場は今後どうなるのか、ここで現状を少し整理しておきたいと思います。
まずはプラス材料

9月にFRBは利下げを実施、10月も追加利下げがほぼ確実視されています。
金利が下がる。
つまり、お金を借りやすくなる。
研究開発や設備投資に巨額の資金が必要な成長企業にとって、これは大きなプラス。
グロース株が集まるナスダック市場にも、資金が流れ込みやすくなります。
また、ここ最近の話題といえば──OpenAI。
さまざまな企業との提携を発表し、市場を大きく動かしました。
特に、AMDの株価が一時34%高となるなど、半導体関連株が再び注目を集めています。
AI、半導体、そして利下げ。
どれもナスダック100をベースに投資する楽天JEPQにもプラスの風が吹いている。
そんな展開になっています。
一方でマイナス材料も…
ただ、その一方で「ちょっと上がりすぎじゃない?」という声もありますよね。
ナスダック指数は年初来で+16.8%上昇しました。

そしてP/E比は約37.9倍と、かなり高い水準にあります。

この「P/E比(ピー・イーひ)」というのは、株価がその企業の利益の何倍まで買われているかを表す指標です。
P/Eが37倍というのは、“1年分の利益の37年先まで期待して買われている”ということです。
そういわれると、ちょっと未来を買いすぎかなという感じはしますね。
歴史的な平均がだいたい25倍前後と言われています。
それと比べると現在はかなり高く、投資家の“AIやハイテクへの期待”が強く反映されている状況です。
いわゆるAIバブル的な熱気も感じられますが、期待が外れた時の反動や調整リスクも大きくなる点には注意が必要です。
また、政治・経済面でも不安要素があります。
アメリカでは政府閉鎖が長期化しており、財務長官も「実体経済に影響が出始めている」とコメントしています。

さらに、半導体関連株にとって避けて通れないのが米中貿易問題。
大統領自身が貿易戦争状態にあるとの認識を表明し、レアアースだ、大豆だ、食用油だなどと輸出入制限の応酬が続いています。
こうした不透明感の高まりから、投資マネーの一部は金(ゴールド)に流れていて、金価格は連日で最高値を更新しています。
米国市場は綱引き状態
つまり、いまのアメリカ市場は「利下げとAI期待で株高」と「過熱感と政治リスク」の綱引き状態。

この相場がどちらに傾くかで、楽天JEPQの今後の分配や基準価額も変わってくる、そんな局面にあると言えそうです。
マネ夫婦の投資スタンス
私たちは、楽天JEPQではなく本家のJEPQに投資していますが、その理由は、AI需要や次世代ハイテクへの流れは今後も続くと期待しているからです。

そしてそんなテック株が集まるナスダック市場に投資しつつ、配当金(インカム)も安定して得たいというのが、私たちの投資スタンスです。
また、JEPQだけでなく、同じくナスダックに連動し、カバードコール戦略を採用しているQQQIというETFにも投資しています。

こちらはJEPQより利回りが高いという特徴があります。
2025年のベストニューアクティブETFにも選ばれ、海外では人気の高いアクティブETFのひとつとして注目されています。
どんなETFなのか、気になる方はこちらの動画で詳しく解説していますので、よかったら見てみてください。
まとめ
というわけで、ここまで、楽天JEPQの初回分配金や、本家JEPQとの比較、そして楽天JEPQをとりまく現状を整理してみました。
次回の分配金が今回と同じ水準になるのか、それとも変わるのか──
次回の配当も楽しみですね。
本家を保有している私たちとしても、楽天JEPQも同じ仲間として、今後ますます盛り上がっていってくれたら嬉しいなと思っています。

一緒に“毎月インカムのある生活”を楽しみましょう!
楽天JEPQの買い方
ではここで、楽天JEPQの買い方についてサラッとご紹介しておきます。
楽天証券の口座をお持ちの方は、「商品を探す」から 投資信託 を選び、検索窓に 「楽天JEPQ」 と入力すれば出てきます。
あとは、一括購入も積立設定もOKなので、ご自身のスタイルに合わせて始めてみてください。
まだ楽天証券の口座をお持ちでない方は、口座開設から始めましょう。

夢の配当金生活目指して、引き続き資産運用頑張っていきたいと思います!



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