年中行事とは?
【年中行事】…一定の時期に毎年慣例として行われる儀式や催し物。
※慣例…繰り返し行われる習慣のようなこと。
※催し物…人を集めて行う会や祭り、イベントのこと。
日本には四季折々(春・夏・秋・冬)の行事があり、私たちは1年を通して、いろいろな行事をしていますね。
わたしたちの暮らしに当たり前のように存在している行事ですが、「なぜ行事をするのか」「何のために行事があるのか」といった行事の意味や由来などは、意外に知らないものです。
伝統や文化に触れることができる日本の行事について、紹介していきます。
10月の行事・イベント
秋祭り
日本は南北に広がった形をしているため、地域によって気候に差があります。
そのため、作物の収穫の時期も異なり、秋の収穫を祝う秋祭りは地域によって9月~12月とはばがあります。
衣替え 10月1日
10月になると、冬服に変わる会社や学校が多いですね。
今まで着ていた夏服をしまい、冬服を用意するのが衣替えです。
衣替えは、もともと天皇が住む宮中で行われていました。少しずつ人々にも広がり、一般的に6月1日・10月1日が衣替えの日となりました。
長崎くんち 10月7日~9日ごろ
長崎くんちは、諏訪神社を代表とした秋の大祭り。
龍のつくりものを操る【龍踊】が有名です。
【くんち】とは、重陽の節句、菊の節句の9月9日の【お九日】が【くんち】となった説があるそうです。
寒露 10月8日ごろ
二十四節気の一つ。
寒露は、【寒(さむい)】【露(つゆ)】という字の通り、【草や葉にやどった露が冷たくなる】ことです。
十三夜 10月上旬~11月上旬
十五夜の約1ヶ月後にある十三夜。旧暦9月13日も月を鑑賞する風習がありました。
十五夜の後のことから、十三夜を【後の月】とも呼びます。
十五夜を【芋名月】十三夜を【豆名月】【栗名月】とも呼び、十三夜では、13個のお団子の他に、大豆や栗をかざります。
今では、十五夜が有名ですが、昔は、十三夜にもお月見をしていました。
ちなみに、十五夜・十三夜のどちらかしかお月見をしないことを【片月見】と言い、縁起がよくないと考えられていました。
スポーツの日(旧:体育の日)10月第2月曜日
スポーツの日は、【スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う】といった意味が込めらた祝日です。さわやかな秋晴れの日が多い10月のスポーツの日には、スポーツや健康に関係する様々なイベントが行われますね。
スポーツの日は、もとは【体育の日】でした。体育の日は、【国民がスポーツに親しみ、健康な体をつちかう】ことを目的に決められました。はじめての体育の日は、1966年10月10日でした。この10月10日は、1964年の東京オリンピックの開会式が行われた日と同じです。
2000年から体育の日は、10月の第2月曜日となりました。また、2020年からはスポーツの日と呼ばれるようになりました。ちなみに、2021年は、東京オリンピック・パラリンピックにより、開会式の予定日の7月23日(金曜日)がスポーツの日となりました。
霜降 10月23日ごろ
二十四節気の一つ。
霜降は、【霜がふりはじめるころ】といった意味があります。
ですが、実際には10月23日ごろには霜はふりませんよね…。
これは、二十四節気が中国の華北地方という場所で生まれた言葉だからです。
この中国華北地方では、10月23日ごろに霜がふるのでしょうね。
ハロウィーン 10月31日
ハロウィーンは、キリスト教の聖人をまつる祝日の前夜祭になる日です。
ヨーロッパやアメリカで行われるお祭りですが、近年は日本でもハロウィーンを楽しむ人が多いですね。
ハロウィーンと言えば、仮装(コスプレの方が分かりやすいですね)をし、近所を回り「トリック・オア・トリート」(お菓子をくれないといたずらするよ)とお菓子を集める姿が思い浮かびます。ハロウィーンには、先祖の霊が帰って来ると考えられています。同時に悪霊も現れると考えられています。ハロウィーンでおばけや悪魔の仮装をするのは、この悪霊をおどろかせるためだとされています。
オクトーバーフェスト 9月中旬~10月上旬
オクトーバーフェストは、19世紀~20世紀のドイツ革命まで存在した、ドイツ南部のバイエルン王国の王子と姫の結婚を祝ったお祭りがもとになっています。ドイツのミュンヘンの街を民族衣装を着た人々がパレードをしたり、移動式の遊園地やお化け屋敷なども置かれたりします。そして、人々はビールを飲んだり食事を食べたりして楽しみます。
日本の各地でも9月~10月にオクトーバーフェストを楽しむ様子が見られます。
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