年中行事とは?
【年中行事】…一定の時期に毎年慣例として行われる儀式や催し物。
※慣例…繰り返し行われる習慣のようなこと。
※催し物…人を集めて行う会や祭り、イベントのこと。
日本には四季折々(春・夏・秋・冬)の行事があり、私たちは1年を通して、いろいろな行事をしていますね。
わたしたちの暮らしに当たり前のように存在している行事ですが、「なぜ行事をするのか」「何のために行事があるのか」といった行事の意味や由来などは、意外に知らないものです。
伝統や文化に触れることができる日本の行事について、紹介していきます。
4月の行事・イベント
花見
満開の桜の木の下で、お弁当を広げ、みんなで花見を楽しみます。
南北に長い日本では、南から順に3月中旬から5月中旬にかけて桜が開花していき、全国各地で見どころをむかえます。「桜前線」という言葉もあり、天気予報では桜の開花日や見ごろを知らせてくれます。
古くから日本では、桜が咲き始める時期になると、山から降りてくる田の神様をむかえて、桜の木のまわりに集まり、お酒やごちそうでおもてなしをしていたそうです。これが花見のはじまりではないかと言われています。
美しく咲く桜の花は日本の「国花」にもなっています。
お花見のお菓子
花見だんご
ピンク、白、緑の三色に染められたおだんごが一般的です。
ピンクは【春の桜】、白は【過ぎ去った冬の雪】、緑は【木々の色】を表しています。
桜餅
塩づけにした桜の葉で巻いたお菓子です。
関東では薄く焼いた桜色の生地で包んだ【長命寺もち】、関西ではあんを餅米で包んだ【道明寺もち】のことをいいます。
イースター
イースターは、イエス・キリストが十字架にかけられて死んでから、3日目によみがえったことを喜び祝うキリスト教のお祭りです。日本語では【復活祭】と訳されます。
キリスト教では、クリスマス(イエス・キリストが生まれた日)、ペンテコステ(聖霊が宿った日)とならぶ重要な行事としてイースターを行います。
イースターには、春の訪れを喜ぶお祭りという意味あります。
盛大にイベントが行われたり、美味しいごちそうを食べたり、イースターの過ごし方は、国や家庭によって様々です。
イースターの日は、【春分の日が終わって初めて満月になった日から数えて最初の日曜日】をさします。年ごとによって日付がずれるため、3月中ごろだったり、4月末ごろだったりします。
イースターのシンボル
イースターのお祭りには、卵とウサギが欠かせません。
卵は春の象徴、ウサギは春を司る女神のお供と言われています。
子どもたちは、卵に模様を描いて飾ったり、卵を使ったゲームをしたりして楽しみます。
また、野ウサギのために庭に巣を作ったり、ウサギの飾りのついたバスケットを用意したりします。バスケットには、イースターエッグやプレゼントを入れます。
エイプリル・フール 4月1日
エイプリルフールは、オール・フールズ・デー(万愚節)ともよばれ、ヨーロッパでは18世紀ごろから行われている風習です。
日本では、【四月馬鹿】と訳されます。
罪のない嘘やいたずらをしても笑って許される日とされています。
が楽しくなることが目的です。人を傷つけるような嘘ではなく、だまされた人もみんなが楽しめるジョークで盛り上がりましょう。
清明 4月5日ごろ
二十四節気の一つ。
清明は、【すべてが春めいて、清らかで明るい様子】という意味です。
草木が生き生きと育ち、花が咲き、活気にあふれる時期です。
入学式 4月初め
入学式は、学校に入学することを許可し、そのお祝いをする行事です。
日本の多くの学校では4月の初めに行われることが多いですが、国によって行われる月は様々です。
入学式では、先生や家族など、たくさんの人からお祝いをしてもらいます。
慣れない新生活、知らないクラスメイト、最初は不安な事もたくさんありますが、それはみんな同じです。同じ時間を過ごしているうちに打ち解け、新しい学校生活を楽しむことができるでしょう。
花祭り 4月8日
4月8日はお釈迦さまが生まれた日で、仏教では【花祭り】というお祝いをします。
花を飾った『花見堂』という小さなお堂を作り、中にお釈迦さまの像をまつります。
お参りに来た人は、お釈迦さまの像に甘茶をかけてお祝いします。
甘茶とは、アマチャの木(アジサイの仲間)の葉を蒸し、乾燥させて作ったお茶です。
お釈迦さまが生まれた時、9匹の竜が甘い香りがするお清めの水を注いだという伝説から、花祭りにはお釈迦さまの像に甘茶をかけるようになりました。
穀雨 4月20日ごろ
二十四節気の一つ。
穀雨は、【穀物の成長を促す春の暖かい雨が降り注いでいる】ことです。
牡丹、チューリップ、藤といった春の花が次々と開花する時期でもあります。
昭和の日 4月29日
昭和の日は、国民の祝日のひとつで、2007年に制定された祝日です。
その趣旨は、【激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす】とされています。
もともとは、昭和天皇の誕生日で、1989年に昭和天皇が亡くなられた後、『みどりの日』(自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ)として新しい祝日になりました。
その後、60年あまり続いた「昭和」という時代を記念して4月29日は『昭和の日』となり、『みどりの日』は5月4日に変更になりました。
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