こんにちはー。マネ妻です。
今回は【夏競馬】についてまとめてみました。
夏競馬とは
そもそも『夏競馬』って何なの?
夏競馬の時期については、大きく2つの定義に分かれます。
<ダービーが終わり、2歳戦や北海道シーズンが始まる6月初旬ごろから>
本州が梅雨真っ只中、中継映像で映る函館の青い空と海の景色は夏を感じさせます。
JRAの競馬番組表では、ダービー翌週のレースからは夏番組に記載されています。
<宝塚記念が終わった次の週、7月上旬ごろから>
一般的には、夏競馬は7月上旬とする解釈が主流です。
宝塚記念が終わると、日本の4大主場と呼ばれる中山・東京・阪神・京都の競馬場は芝の生育管理のためお休みに入り、舞台はローカル開催場へと移ります。
この記事では、ローカル開催のみで行われる7月~8月の競馬を夏競馬と捉え紹介していきます。
夏競馬の開催競馬場の特徴
夏競馬が行われる競馬場は全部で6つあります。
各競馬場の芝コースの特徴をまとめました。
コースの特徴から狙い馬も挙げてみましたので、参考にしてみてください。
函館競馬場
北海道シーズン開幕を告げる「函館スプリントステークス」が行われる舞台です。
コースは【右回り】、高低差3.5mはローカル競馬場の中では【起伏が大きい】競馬場です。
芝コースの直線の長さは262.1メートルと中央競馬の競馬場の中で最も短いのが特徴で、逃げ・先行馬の活躍が目立ちます。
北海道の競馬場の芝は「洋芝」が使われていることが特徴です。北海道以外で使われている「野芝」に比べてクッション性が高く、パワーを要します。
しかも水はけが良くないので、開催後半は荒れた馬場になることが多いです。
<狙い馬>
・逃げ・先行馬
・馬場が荒れる開催後半はパワータイプの馬
札幌競馬場
夏競馬で唯一のG2「札幌記念」が行われる舞台です。
コースは【右回り】、起伏はなく【ほぼ平坦】です。
直線の長さは函館競馬場に次ぐ短さですが、コーナーが緩やかなのでスピードは出やすいと言われます。
札幌競馬場と同じく洋芝が使われていますが、水はけが良く、不良馬場になったことがないそうです。
<狙い馬>
・逃げ・先行馬
・洋芝巧者
福島競馬場
7月に行われる福島競馬場の名物重賞「七夕賞」では、毎年枠連「7-7」が驚くほど人気します。
コースは【右周り】、全体の高低差は1.9メートルとそこまで起伏はありません。
JRAの競馬場のなかで最も1周距離が短いコンパクトなコース形態になっているため、コーナーワークに強い器用さが求められます。
開催時期的に梅雨の影響を受けるため、芝の痛みが進行しやすく、タフなレースになることが多いです。
<狙い馬>
・小回り巧者
・開催前半は、逃げ・先行馬、開催後半は差し・追い込み馬
新潟競馬場
日本で唯一、1000メートルの直線コース、通称「千直」が行われる競馬場です。
コースは【左回り】、起伏は少なく【ほぼ平坦】です。
外回りコースの直線の長さ658.7メートルは、日本最長!
コースが広いので、跳びの大きい馬にとっては走りやすいコースになっています。
<狙い馬>
・跳びの大きい馬
・千直は外枠先行馬
中京競馬場
ローカル競馬場の中では唯一、春と秋にGⅠレースが組まれている競馬場です。
コースは【左回り】、向こう正面とゴール前に坂があり、それなりに【起伏のある】競馬場です。
向こう正面が坂になっているため、ペースが上がらずスロー展開になりやすい傾向があります。
また、開催時期的に梅雨の影響を受けるため、芝の痛みが進行しやすく、タフなレースになることが多いです。
<狙い馬>
・タフなレースに強いスタミナのある馬
・道悪巧者
小倉競馬場
JRAの競馬場では唯一、九州産馬限定競走が行われる競馬場です。
コースは【右回り】、ゴール前に坂があるものの、コース全体は【ほぼ平坦】です。
福島競馬場に次いで1周距離が短いコンパクトなコース形態になっているため、コーナーワークに強い器用さが求められます。
コース全体がほぼ平坦なので、時計が速くなりやすい傾向があります。
<狙い馬>
・小回り巧者
・速い時計に対応できる馬
夏競馬が荒れると言われる理由
「夏競馬は荒れるから買わない」「夏競馬は当たらない」といった声を聞いたことはないですか?
夏競馬が荒れると言われる理由ってどういった事が挙げられるでしょうか、考察してみました。
①馬場傾向が読みづらい
7月は、中京や福島といった梅雨明けしていない競馬場では、雨の影響で道悪になることも多くあります。
スピード勝負では勝てない人気薄の馬が紛れたり、ダート出身のスタミナのある馬が道悪を苦にせず走ったり、思わぬ大穴をあけることも。
逆に、開幕週などスピード競馬になった場合は、前が止まらず、ロスなく内を回った馬が逃げ切ってしまい、能力ある馬が力を出し切れない展開になることも想定されます。
②ハンデ戦が多い
メインレースだけ参戦される方も多いと思いますが、夏競馬のメインレースはハンデ戦が多く組まれています。
ハンデ戦とは、同じクラスの馬でも、成績の良くない馬は軽い斤量、実績のある馬は重い斤量を背負わされるレースのことです。
実績があっても重い斤量を背負うことで力を出せない馬がいたり、斤量が軽くなることで思わぬ好走をする馬がいたり、走ってみないと分からないのがハンデ戦です。
③G1で活躍する実績馬が放牧で不在
春にGⅠ戦線を戦い、良い成績を残した馬達は、戦いの疲れを癒すため牧場に戻り夏休みに入ります。
夏休みを早めに切り上げ、唯一のG2「札幌記念」に出走する馬もいますが、基本的に一流馬はお休みしています。
確たる本命馬が不在で、どの馬が勝ってもおかしくないレースになることも。
夏競馬予想のポイント
荒れる夏競馬を予想する上で、押さえておきたいポイントをまとめました。
①夏馬を探せ
基本的に馬は暑さに弱い動物です。
しかし、中には代謝が上がる夏の方がいい成績を残す馬がいます。
マネ妻の中で夏馬と言えば、2015年から2020年まで活躍したダイメイプリンセスを思い浮かべます。
寒いシーズンは二桁着順になることがある馬でしたが、6~8月の成績は【3-1-3-5】で、勝ったレースの中には「アイビスサマーダッシュ(’18年)」や「北九州記念(’19年)」と重賞でも結果を残しました。
夏に強い夏馬を見つけ出すことが馬券のヒントになるかもしれません。
②滞在競馬で好走する馬も
「滞在競馬」とは、早めに競馬場内の馬房に移動し、競馬場でトレーニングを積んでレースに臨むことです。札幌競馬場や函館競馬場、小倉競馬場には競馬場内に馬房が用意されています。
人も出張や旅行で長距離移動すると疲れますよね。
馬は神経質な動物なので、移動でストレスを感じ、体調を崩してしまうと、レースで本来の力を発揮することができません。
滞在競馬は、長距離移動が苦手な馬や、繊細で環境の変化に弱い馬をリラックスさせる効果があると言われています。
いつも入れ込みの激しい馬が力を抜いて走ることで好走することがあるかもしれませんね。
競馬新聞の追いきり欄に、追いきりした場所が書かれていますので、滞在競馬か直前輸送かチェックすることができます。
③格言にも注目
最近は夏でなくとも強い牝馬の時代になっていますが、競馬の格言に「夏は牝馬」という言葉があります。
牡馬は牝馬より暑さに弱く、夏バテすると睾丸が腫れ、体力が落ちるそうです。
これが原因かは分かりませんが、実際に夏は牝馬の方が馬券回収率が高いという数字も出ているそうですよ。
馬券に迷ったら牝馬を狙ってみるのはいかがでしょうか。
夏競馬の楽しみ方
2歳デビュー戦
夏の楽しみとして、2歳の新馬戦を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
未来のスターホースのデビュー戦をリアルタイムで見ていた、なんて後々自慢できるかもしれません。
また、仮想馬主になって2歳馬の活躍を予想するPOGというイベントもありますので、参加してみるのも楽しみの1つです。
サマーシリーズ
JRAでは、夏競馬を盛り上げるため「サマーシリーズ」と呼んでイベントを行っています。
<競走馬部門>
・サマースプリントシリーズ
・サマー2000シリーズ
・サマーマイルシリーズ
<騎手部門>
・サマージョッキーズシリーズ
各シリーズ競走の順位に応じてポイントを付与、合計得点が最上位の馬もしくは騎手をシリーズチャンピオンとし、褒賞金が交付されます。
旅打ちに出かけよう
夏競馬の楽しみとして、1番オススメしたいのが「旅打ち」です。
旅打ちとは、ギャンブルを目的として旅行に出掛けることです。
各競馬場の名物グルメを楽しんだり、競馬場周辺を観光したり、夏休みを利用して、各地の競馬場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
旅はお金を使いますが、もしかすると旅先で資金が増えるかも?
夏競馬の楽しみ方は人それぞれ。
自分なりの楽しみ方を見付けて夏競馬を満喫しましょう。
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