年中行事とは?
【年中行事】…一定の時期に毎年慣例として行われる儀式や催し物。
※慣例…繰り返し行われる習慣のようなこと。
※催し物…人を集めて行う会や祭り、イベントのこと。
日本には四季折々(春・夏・秋・冬)の行事があり、私たちは1年を通して、いろいろな行事をしていますね。
わたしたちの暮らしに当たり前のように存在している行事ですが、「なぜ行事をするのか」「何のために行事があるのか」といった行事の意味や由来などは、意外に知らないものです。
伝統や文化に触れることができる日本の行事について、紹介していきます。
9月の行事・イベント
防災の日 1日
防災の日は、1923年の9月1日に起きた関東大震災を教訓に災害に対する意識を高める日です。
関東大震災では、マグニチュード7.9の大地震により、建物の全壊・全焼が約32万戸、死者・行方不明者が10万5000人にも及びました。
災害は地震だけではありません。台風・大雨洪水・津波など様々。
防災の日に防災訓練に参加してみたり、家族と防災について話し合ったりしてみてもいいかもしれませんね。
十五夜・中秋の名月・お月見
【十五夜】⇒旧暦の8月15日(今の9月~10月上旬)の満月の夜のこと。
1年で最も月がきれいな夜とされていて、おそなえものをして月を見る【お月見】をする風習があります。
【中秋の名月】⇒十五夜の月のこと。
旧暦では、7・8・9月が秋の季節でした。7月を初秋、8月を中秋、9月を晩秋としていたため、中秋の名月と言います。
<お月見の由来>
お月見をする風習は、中国から伝わりました。
平安時代に貴族の間で広まり、時代とともに一般の人々にも広まっていきました。
お月見は、音楽を演奏したり、歌をよんだりしてはなやかに行われました。
農民にとっては、作物の収穫を祝い、感謝する意味もあったそうです。
月見だんご
だんごがのっている土台のことを【三方】と言います。
満月に見たてた丸いだんごを十五夜にちなんで15個、または1年の月に合わせた12個をおそなえします。だんごをそなえるのは、秋にとれた農作物をそなえることで、秋の実りに感謝する意味があるのです。
秋の七草
十五夜におそなえする品に【秋の七草】があります。
ススキ・オミナエシ・キキョウ・ナデシコ・クズ・ハギ・フジバカナの7種類。
ススキは、魔除けの効果があるとされ、月見の後に家ののき下につるす風習があります。
敬老の日 第3月曜日
敬老の日は、お年寄りを敬い(尊敬する)、長生きを祝う日です。
お年寄りの方を訪問したり、おくり物をおくる風習があります。
<敬老の日の由来>
1947年に兵庫県で「としよりの日」が定められ、これが1966年に敬老の日として祝日になったとされています。もとは、聖徳太子が定めたみよりのないお年寄りや病人を世話する【悲田院】をたてた日の9月15日が敬老の日でしたが、今では9月の第3月曜日となっています。
秋分の日 9月23日ごろ
二十四節気の一つ。
昼の長さと夜の長さが同じになる日。
秋分の日をさかいに夜の方が長くなっていき、少しずつ秋へとかわっていきます。
彼岸 9月23日前後ごろ
秋分の日を真ん中に、前後3日間の計7日間を彼岸と言います。
彼岸では、先祖を供養しておそなえものをします。
彼岸の初日を【彼岸の入り】、最終日を【彼岸の明け】と言います。
彼岸は、仏教の言葉で【安らかな世】を意味します。
生死をくり返すこの世をはなれ、安らかな世へ行くといった意味があります。
ちなみに、この彼岸の時期に咲く【彼岸花】が有名ですね。
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