ついにChatGPTのプラグインがリリース!
プラグインで何ができるの? 初心者でも使えるプラグインはあるの?その使い方は?
2023年5月12日、ChatGPTに「ChatGPT Plugins(チャットGPT プラグイン)」のベータ版が一般公開されました。
プラグインとは、ソフトウェアやアプリケーションに追加できるツールのこと。
ChatGPTプラグインは、ChatGPTの機能を拡張し、様々なサービスと連携できるようにするツールです。
5月23日時点で、130のプラグインが公開され、日に日にプラグインが増えています。
次々と新しい機能がリリースされているけど、プラグインって必要なの?
プラグインを追加しなくても、ChatGPTはそのままでも十分に使えます。しかし、プラグインを利用することで、ChatGPTの役立つシーンがさらに広がりますよ。
この記事では、数あるプラグインの中から、仕事やビジネスにもすぐに使える実用的なChatGPTのプラグインを3つ紹介します。
今日、目まぐるしいAIの動向。とりあえず触っておかないと時代に置いて行かれてしまうかも?
という思いで、素人ながら実際にAIを使って日々勉強中です。
NEW!!
ChatGPTの新機能『Code Interpreter(コードインタープリター)』について、こちらの記事で紹介しています。
ChatGPT プラグインの使い方
プラグインを使うにあたり、特別な知識は必要ありません。
カンタンな設定を済ませれば、すぐに利用することができます。
【STEP1】ChatGPT Plusに加入する
2023年5月26日時点、ChatGPTのプラグインを利用できるのは、有料版の「ChatGPT Plus(ChatGPT プラス)」に加入しているユーザーになります。
残念ながら無料版ユーザーは、ChatGPTプラグインを利用することができません。プラグインを利用する場合は、ChatGPT Plusへプランを変更する必要があります。
「ChatGPT Plus」の料金は、月額20ドル(約2,700円)です。※1ドル=135円換算
有料プラン申し込み時に登録したクレジットカードから毎月支払われます。
ChatGPT Plusの登録方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【STEP2】プラグインを有効化する
プラグインを使えるようにプラグインの有効化を設定しましょう。
1.まずは、ログイン名の隣にある[…]をクリックします。
2.次に[Settings]をクリックします。
3.設定画面が開いたら、[Beta features]をクリックします。
4.『Plugins』のボタンを右にスライドし、オンにします。
5.最後に[×]をクリックして設定画面を閉じます。
以上でプラグインを使える状態になりました。
次は使いたいプラグインをセットしましょう。
【STEP3】プラグインを入れる
プラグインは、最新モデル「GPT-4」で利用できる機能です。
1.モデル選択画面で[GPT-4]を選択します。
2.[Plugins Beta]を選択します。
3.[Plugin store]を選択します。
ここでプラグインに関する注意点が表示されます。
翻訳すると、次のような内容になります。
- プラグインは、OpenAIが管理していないサードパーティのアプリケーションによって動作します。インストールする前に、そのプラグインが信頼できるか確認してください。
- プラグインはChatGPTを外部のアプリに接続します。プラグインを有効にすると、ChatGPTは会話の一部と場所の情報を送信することで、プラグインが会話を強化するかもしれません。
- ChatGPTは、有効にしたプラグインに応じて、会話中にいつプラグインを使用するかを自動的に選択します。
注意点をまとめると、
・プラグインの信頼性を確認してから利用すること
・プラグインを介して、ChatGPTでの会話の一部や位置情報が外部アプリに送信することがある
・プラグインを使うタイミングはChatGPTが判断する
問題なければ[OK]をクリックします。
プラグインの一覧が表示されるので、入れたいプラグインの[install]をクリックします。
(2023年6月2日更新:検索機能が追加されました)
以上でプラグインが利用できる状態になりました!
おすすめのプラグイン
AskYourPDF
『AskYourPDF』は、PDFファイルから情報を取り出すプラグインです。
プラグイン一覧の「Popular」から検索すると、1ページ目に表示されます。
インターネット上にあるPDFのURLを入力すると、PDFの文書の中身を読み取ってくれます。
「要約して」とお願いすると、PDF文書をまとめてくれます。
日本銀行のホームページに掲載されている、2023年3月の「金融政策決定会合における主な意見」について聞いてみました。
文書の翻訳もOK!英語で書かれたファイルを、日本語に翻訳して要約もしてくれます。
また、「〇〇について書かれているのは何ページ目?」など、情報を検索するような質問にも答えてくれます。
BingAIやBardにあった機能が、ChatGPTでも使えるようになるね!
企業の決算書や大学の論文の要約など、ぐんと使い道が広がりそう!
PDFファイルはインターネット上にあることが条件です。
自身のパソコンに保存しているファイルは、読み取ることができないのでご注意!
Video Insights
『Video Insights』は、YouTubeなどの動画のトランスクリプト(動画の内容を文字にしたもの)や、メタデータ(動画の詳細情報、例えば再生時間や作成者など)、その他の情報を取得するためのプラグインです。
プラグイン一覧の「Popular」から検索すると、1ページ目に表示されます。
動画のURLを入力し、動画の内容を聞いてみたり、要点を聞いてみたりすると、情報をまとめてくれます。
ゆめあるチャンネルさんの「桃太郎(ももたろう) 童話 動く絵本/日本の昔話 朗読(保育士/教師向け教材資料)」について聞いてみました。
動画が長すぎるとタイムオーバーすることもあります。また、必ずしも正確な情報を返してくれるとは限らないので注意が必要です。
(桃太郎の例では、旅をするお供が犬しか説明されていません)
動画を見ずに、ChatGPTに要約してもらったことを鵜吞みにするのは、まだ時期尚早かも。
動画の内容をまとめたい時の、補助的ツールとして活躍しそう。
ただ、この辺りの修正・改善が爆速なのが今日のAI界。今後、あっという間に正確な要約をしてくれるようになるかもしれませんね。
Wolfram
『Wolfram』は、高度な計算エンジンとデータベースにアクセスするプラグインです。
Wolframは、数学だけでなく、物理、化学、日付の計算、データ分析にも強く、ChatGPTが苦手だった分野を補うどころか、けた違いにパワーアップします。
Wolframのプラグインをオンにして、確率論の問題を出してみました。
問題:
あなたは公正なコイン(表と裏が等しい確率で出る)を3回投げます。以下の各事象が起こる確率を求めてください。
1.すべての投げで表が出る。
2.少なくとも1回は裏が出る。
3.正確に2回表が出る。
さらにグラフ化にもしてくれます。
これはすごい!
Excelでグラフ作成が苦手なマネ夫にはうれしい機能!
表題や縦軸・横軸の言語を日本語にすることも可能です。
また、棒グラフの色を指定することもできますよ!
Wolframは、データ集計、グラフ化、データ分析といった事務作業の軽減に活かせそう!
上手く利用できれば、作業全部ChatGPTにお任せできるかも!?
プラグイン利用時の注意点
プラグインを実際に使ってみて感じた注意点をまとめます。
- レスポンス時間が遅くなる可能性があります。
プラグインを実行すると、ChatGPTのレスポンスが遅くなる傾向があるようです。 - タイムオーバーする場合があります。
複雑なタスクや、複数のプラグインを同時に使用するような質問をすると、タイムオーバーすることがあります。 - 誤った情報が回答される場合があります。
回答には誤った情報が表示されることがあります。
プラグインはベータ版なので、これらの課題も近いうちに改善されるかもしれませんね。
さいごに
ここまでChatGPTのプラグインについて、その使い方と、おすすめプラグインを3選紹介しました。
ChatGPTのプラグインは、ChatGPTをさらにパワーアップさせる武器です。
その武器を上手く利用すれば、より多様なタスクを効率よくこなすことが可能になります。
ChatGPTに触れ始めてから驚きばかりでしたが、今回のプラグイン導入も「すげぇ。」と、またもや驚かされました。ChatGPTの進化は、計り知れないと感じさせますね。ChatGPTの成長を見ているとワクワクして楽しいです。時代に置いて行かれないよう今後の動向にも注視していきたいと思います!
今回は以上です。
他にも魅力的なプラグインはたくさん!
使えそうなプラグインがあれば、引き続き紹介していく予定です!
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