2021年5月12日。【京急油壷マリンパーク閉館】が発表されました。
幼き頃、幾度も親に連れて行ってもらった油壷マリンパーク。
思い出深い地が「閉館」と聞くと、寂しい気持ちでいっぱいです。
2021年9月末の閉館前に、油壷マリンパークを訪れました。
自分と同じく油壷マリンパークに思い出がある方のために、思い出の保存がてら油壷マリンパークについてまとめました。
油壷マリンパーク 基本情報
施設
①入園ゲート
②サメを常設する「魚の国」
③ 屋内大海洋劇場ファンタジアム
④あしか島
⑤ペンギンたちが暮らすペンギン島
⑥アザラシのプール
⑦三浦半島の自然がつまった「みうら自然館」
⑧話題の三崎マグロを味わえる「三崎マグロのレストラン Log Terrace」
⑨なぎさのステージ
⑩すいぞくかん学園潮風校舎
⑪展望台
⑫ペンギンショップ
⑬お遊び広場
⑭かわうその森
⑮わんわんパーク(ドッグラン)
②サメを常設する「魚の国」の入口。
ムカシオオホホオジロザメの顎歯の復元模型が飾られています。
ムカシオオホホオジロザメは、2500万年~400万年前に栄えた体長13mに達する巨大ザメだそうです。
⑧三崎マグロのレストラン Log Terrace。
マグロ丼やマグロラーメンといった三浦半島や三崎港らしいメニューもあります。
⑩すいぞくかん学園潮風校舎です。この建物の2階で、ものづくりのイベントを行います。
屋上は、⑪展望台になっています。
⑪展望台からの景色
①入園ゲートから入ってすぐにコインロッカーがあります。
費用は300円。荷物を預けて快適に油壷マリンパークを楽しめますね。
アクセス
車でのアクセス
都内から行く方は、横浜横須賀道路を利用する方が多いと思います。
横浜横須賀道路⇒衣笠I.C⇒三浦縦貫道路⇒林I.C⇒油壷マリンパーク
<横浜町田I.Cからの場合>
距離:約52㎞
所要時間:約55分
<渋谷I.Cからの場合>
距離:約80㎞
所要時間:約1時間20分
<袖ヶ浦I.Cからの場合>
アクアラインを経由
距離:約80㎞
所要時間:約1時間20分
電車でのアクセス
京急久里浜線「三崎口駅」が最寄り駅になります。
三崎口駅から油壷マリンパークまでは、5㎞弱となかなか遠いです。
道中アップダウンもあるため、徒歩で行くとなると1時間はかかるかと思います。
三崎口駅から油壷マリンパークまでは、バスの利用がおすすめです。
駅改札を出るとロータリーが広がっています。①~③番までのバス乗り場があり、油壷マリンパークへ行くバスは①番から出ています。下の写真のように、一目で油壷マリンパーク行が分かる看板が出ているので安心です。
2021年5月時点の油壷マリンパークまでの運賃は、大人280円でした。
平日も休日も1時間に3本程度は、運行しているようでした。
油壷マリンパークへ行くバス停は、この看板を頼りに。
1時間に3本程度は、バスが出ていますね。
料金
~入園料~
<大人>1,800円
<中学生>1,300円
<小学生>900円
<幼児3歳以上>500円
<ペット>500円(要手続き)
※神奈川県内在住の65歳以上の方は20%割引となります。住まいと年齢が確認できるものを持っていきましょう。
※入園料金を現金支払いの際に、Tポイントを貯められます。また、使えます。
※障がい者手帳を持っている方も割引があります。
駐車場
油壷マリンパークの正面に駐車場があります。
料金は、1回1000円です。
油壷マリンパークから約500m手前に、【油壷駐車場】という駐車場があります。
油壷駐車場の駐車料金は2021年5月マネ夫確認時520円でした。どちらの駐車場を使うかは、500m歩くことと500円を天秤にかけて考えましょう。
油壷マリンパークの魅力10選
油壷マリンパークの魅力① イルカショー・アシカショー
油壷マリンパークの魅力に推すのがショーです。
イルカ・アシカのパフォーマンスは、園内図③ファンタジアムで行われます。
ファンタジアムの看板の下を通ると、下り階段があります。
階段を下っていくと…。
まるで劇場のような作りをした室内型のショーステージがあります。
室内型のステージにしては、かなり広い印象を受けました。
座席も前後で高低差がしっかりとあり、どこに座ってもショーを存分に楽しめます。ショーあるあるの「前の人の頭で見えないよ。」なんてことにはなりません。
ショーには、子供も楽しめるよう簡単ながらストーリー仕立てになっていました。
【ペンギン武将】なる平和のために天下統一を願うマスコットキャラクターが登場します。
イルカやアシカ、忍者姿のトレーナーさん達は、ペンギン武将の家臣といった設定です。
その家臣たちが、軍の力を誇示するパフォーマンス・剣術の練習・英気を養う宴(演奏)を披露していきます。
ショーの最後は、「ペンギン武将が天下を取っていたならば、人と海の生き物に優しい世界になっていたでしょう。海の生き物を大切にしたいですね。」といった旨の投げかけナレーションで締めくくられます。
マネ夫個人的には、油壷マリンパークのショー「いい!」と思いました。
「ショーを工夫しよう。」という意図がよく伝わりました。照明や音響を工夫しているのがいい!
(照明を工夫する水族館ってあるのかな?エプソン品川とかかな?新しくなってから行ってないからわからないけど、照明まで駆使する水族館は少ないはず。)
ストーリー仕立てのショーを披露する水族館もそんなに多くはないですよね。新江ノ島水族館のショーも有名ですが、油壷マリンパークのショーも他の水族館にはないストーリー仕立てでよかったです。
油壷マリンパークの魅力② 回遊水槽
視界360度のパノラマ回遊水槽も油壷マリンパークの魅力の一つです。
ノコギリを振り回す姿が驚愕のノコギリエイ・全長3mを越えるシロワニ・本州唯一の展示オオメジロザメなども泳いでいます。
回遊水槽で行われる「魚の餌付けガイド」では、たくさんの魚がエサに群がる姿やノコギリエイがノコギリを振り回す姿を楽しむことができます。
油壷マリンパークの魅力③ 貴重な標本展示
初見の方は、「うわぁ、なんだこれ!?」とインパクトを受ける展示があります。
「メガマウスシャーク」と呼ばれる、巨大な口をした希少なサメの剥製が展示されています。1976年11月15日 ハワイ沖で最初に発見された、学術的にも珍しい種だそうです。全長5.7m、体重1.2tのメスの剥製を、骨格標本や学術解剖の ドキュメンタリー映像とともに展示しています。
2014年3月に横須賀市の港で見つかったダイオウイカ。東京湾でダイオウイカが見つかるのは非常に珍しいとのことです。
油壷マリンパークの魅力④ お食事タイム
アシカ・ペンギン・カワウソ・魚の餌付けガイド等、お食事タイムを見るのも楽しいですよ。
マネ夫は、タイムテーブル的にカワウソのお食事タイムは見ることができませんでした。すべてのお食事タイムを楽しみたいって方は、丸1日油壷マリンパークを楽しめると思いますよ。
油壷マリンパークの魅力⑤ 愛犬と一緒に楽しめる
これまた珍しい。油壷マリンパークでは、愛犬と一緒に海洋生物を見ることができてしまうのです。
入場時に手続きを行い、愛犬の入場料500円を払うことで一緒に館内を周ることができます。
「行けるエリアが決まっているのでしょ。」と思われるかもしれませんが、ほぼどこにでも犬がいましたよ。ペンギン島では、犬とペンギンとの距離が1mくらい。ファンタジアム内にも入ることができ、イルカショーを見ることができます。(ペンギン武将が登場すると犬たちが、驚いたのかざわついていたのがクスッときました。)
大型犬用のドッグランの写真です。小型犬用のドッグランもありました。
ワンちゃん用のご飯も販売しており、油壷マリンパークは、愛犬家にはもってこいのスポットです。
油壷マリンパークの魅力⑥ カワウソ展示
人気のカワウソも展示されています。
動き回っている個体は上手く写真が撮れず…。
おかしな寝相をしていた個体をパシャリ。
油壷マリンパークの魅力⑦ 手が届きそうなペンギン展示
ペンギンが近いこと近いこと。手を伸ばせば触れてしまう(触っちゃダメ)ほど近くでペンギン達を見ることができます。ここまで近くでペンギンを見ることができる水族館も珍しいのでは。マネ夫の隣にいたお客さんも「近くない?」と驚いていましたよ。
これだけ近いのにペンギン独特の臭いがしませんでした。ペンギンの種類の問題?飼育環境がいいから?よくわかりませんがデートも安心!マネ夫は、あのペンギン展示の独特の臭いが好きなので嗅ぎたかったのですが…。
油壷マリンパークの魅力⑧ みうら自然館
みうら自然館では、神奈川県産の希少生物の繁殖活動に努めているそうです。
カエル・ホタル・イモリ等の生き物を見ることができるのも油壷マリンパークの魅力の一つです。
マネ夫婦が好きなカメ(イシガメ)もいました!思わぬところで会えたのでニッコリ。
油壷マリンパークの魅力⑨ ものづくりイベント
小さな子どもに大人気水族館での「ものづくり」もできますよ。
油壷マリンパークの魅力⑩ 昔懐かしい雰囲気
30代~50代ぐらいの方なら「懐かしい。」と感じる昭和後期~平成初期の雰囲気が所々で見つかるのもまたよし。
園内マップ②サメを常設する「魚の国」1階で行われる魚のパフォーマンス。
魚たちが学校に登校するといった設定でパフォーマンスが進みます。
どうやら随分昔からこのパフォーマンスを行っているのかな。マネ夫の隣にいた50代ぐらいの方が、「昔からずっとこれだよね。」と話していました。
うん、確かに昭和感を満載のパフォーマンスです。
でも、昭和感もまたよし。
な、なつかしい…。
油壷マリンパーク 閉館理由
油壷マリンパーク 老朽化
館内は、とても綺麗に管理・整備されている印象です。トイレもとても綺麗でしたし、芝や木々の手入れもきちんとされていました。何かが故障している・剝がれているといったこともありませんでした。
でも、所々「あぁ、老朽化ね…。」といった箇所もありました。いくつか写真をあげておきます。
メインの建物ですね。裏手にまわると確かに…。
天井や壁面のひび割れもいくつか確認できました。
でも、気になったり、不快に思ったりするレベルではありません。むしろ目立たぬよう修繕しているのだなと感じるほどでした。
それでも、お客さんに見えない内部や水に関する設備なんかには相当な老朽化が進んでいるのかな。
油壷マリンパーク 経営状況悪化
油壷マリンパークが開業したのは、1968年。当時「東洋一」と言われた回遊水槽の力もあってか、ピーク時には、1年で約88万人が来園。しかし、近年は来園者数が30万人程度で推移。2019年度は約26万人まで減少。
官報決算データベースで見てみると、ここ数年は1500万円前後の純利益。2020年3月末の決算では、1万6000円の純利益と、経営状況が好ましくないことがうかがえますね。来園者数の減少と施設老朽化によるダブルパンチの結果が、今回の閉館に至ったのでしょうね。
油壷マリンパークの今後
油壷マリンパーク閉館後が気になりますね。
KEIKYUのHPに記載がありました。
動物類については、他の施設と受け入れに関する協議を進める一方で、閉館後も、飼育・施設管理に必要な要員・体制を維持し、すべての動物類の移譲を完了するまで、責任をもって対応してまいります。
引用:KEIKYU 京急油壺マリンパークの閉館について より
動物類については、大丈夫そうですね。よかった、よかった。
従業員の人たちはどうなるのかな…。
跡地については、京急と大手開発業者が共同で滞在拠点の複合施設開発に向けて検討しているそうで、2025年度に新施設が開業予定とのことです。
ありがとう 油壷マリンパーク
幼き頃、何度も遊びに行った油壷マリンパーク。
閉館する前にもう一度行くことができて嬉しかったです。
思い出の地がなくなってしまうのは、残念ですが、しっかりと心の中に思い出として刻んでおきます。
ありがとう、油壷マリンパーク。
この記事を見た日が、2021年9月末以前なら、油壷マリンパークへ行かれてみては。
では、また!
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