年中行事とは?
【年中行事】…一定の時期に毎年慣例として行われる儀式や催し物。
※慣例…繰り返し行われる習慣のようなこと。
※催し物…人を集めて行う会や祭り、イベントのこと。
日本には四季折々(春・夏・秋・冬)の行事があり、私たちは1年を通して、いろいろな行事をしていますね。
わたしたちの暮らしに当たり前のように存在している行事ですが、「なぜ行事をするのか」「何のために行事があるのか」といった行事の意味や由来などは、意外に知らないものです。
伝統や文化に触れることができる日本の行事について、紹介していきます。
8月の行事・イベント
夏休み
子どもにとって、夏と言えば【夏休み】ですよね。
夏休みは、1881年に文部科学省が「夏季休業日」を設定し、後に夏休みが広がったそうです。
欧米の教育を積極的に取り入れようとし、夏休みも真似をするような形で始まったようです。
夏休みの宿題は、明治時代から始まり、学習内容を忘れないようにするために始まりました。
花火大会
約500年前、日本に花火に使う火薬が伝わったと言われています。
江戸時代に、東京都の両国の川開きで花火が打ち上げられるようになりました。
両国の花火が現代の隅田川花火大会となっています。
両国の川開きの日に「水神祭」を開催し、大飢饉で亡くなった人の霊を慰めることと悪霊退散を願いました。その時の花火が、現在の花火大会の由来になったと言われているそうです。
ねぶた祭 8月2日~8月7日
青森県を中心とした東北地方の行事。
ねぶたと言う人形灯篭が夜の街を回ります。
「ラッセーラー」と掛け声を出しながら、「ハネト」が踊ります。
奈良時代に中国から伝わった「七夕祭」と、昔から青森県津軽にあった風習と精霊送り、人形、虫送りなどの行事が一体化して、紙と竹、ローソクが普及されると灯籠となり、それが変化して人形、扇ねぶたになったと考えられています。
お盆 8月13日~8月16日
お盆とは、ご先祖様や亡くなった方の魂が、あの世からこの世に戻ってくる期間のこと。魂をお迎えして、冥福を祈ります。(死後の世界でも幸せでありますようにとお祈りすること)
お盆は、もともと旧暦7月の行事でした。新しい暦では、8月であるため、今でも7月に行う地域と8月に行う地域があります。
迎え火・送り火
13日に迎え火をたき、先祖の霊が迷わないようにします。
16日には、送り火をたき、先祖を送ります。
精霊馬
精霊馬は、なすやきゅうりに足をつけた先祖の乗り物。先祖をお盆におむかえしたり、送ったりする乗り物。
夏の収穫の報告の意味もあって野菜を使っています。
先祖に早く家に来てもらいたいという意味から、きゅうりを馬に見立てて作ります。
先祖にゆっくり帰ってほしい意味から、なすを歩みがゆっくりな牛に見立てて作ります。
盆踊り
先祖や1年以内に亡くたった人の霊をなぐさめ、あの世へ安心して帰ってもらうために踊る行事。
<三大盆踊り>
日本三大盆踊りには、【阿波踊り(徳島市)】【郡上踊り(岐阜県郡上市)】【西馬音内盆踊り(秋田県羽後町)】があります。大太鼓や三線の音で踊る沖縄県で有名な「エイサー」も盆踊りの仲間です。
大文字送り火 8月16日
「五山送り火」でも有名な京都府京都市の大文字送り火。
【大】の文字の送り火が特に有名ですね。
お盆に精霊を送るための行事です。
<五山送り火の五山を紹介>
東山如意ヶ岳【大】の文字
大北山⇒【大】の文字。左大文字と言われています。
松崎西山・東山⇒【妙法】の文字
西加茂郡山⇒【船形】の形で送り火
嵯峨曼荼羅山⇒【鳥居】の形で送り火
立秋 8月8日ごろ
二十四節気の一つ。
暦の上では、秋に入る日。
暑中見舞いが残暑見舞いに変わります。
処暑 8月23日ごろ
二十四節気の一つ。
処暑を境に夏の暑さが次第に和らぐとされています。
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