我が家では26歳のご長寿ミシシッピアカミミガメのかめじろうを飼っています。
カメの飼育方法や注意点、カメ飼育の楽しさについてお話しします。
ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)とは
北アメリカが原産ですが、ペット用に輸出され、日本では「ミドリガメ」の名称で親しまれています。
眼の後ろにある赤い模様が「アカミミガメ」の名前の由来になっています。
我が家のカメ紹介
水槽に入ったたくさんの小さなミドリガメが、パタパタと泳いでいるのを見たことある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
昔、縁日でよく見たなー。
マネ夫が6歳の時、ホームセンターで小さいミドリガメを買いました。
現在のかめじろう(推定26歳)です。
で、でかいです。色は綺麗な緑色ではなく、絵の具の緑に黒を混ぜた色といった色です。(語彙力w)
甲羅の大きさは、だいたい30㎝弱!
子ガメの頃の青々とした色はどこへやら。500円玉サイズの可愛らしさはどこへやら。
名前はかめじろうですが、女の子でーす! 性別の判断は爪の長さで判断することができます。
長い爪を持つものが雄。雌は雄と比べて短い爪をしています。
飼育方法・注意点
基本的に環境の変化に強いので、あまり神経質になる必要はないと思います。
それ故に、日本各地の池や川で繁殖し、今では在来種を脅かす存在となっていますよね。
ですが、そうは言っても大切な命。
ミシシッピアカミミガメを飼う場合は、次の点に注意しましょう。
水替え
カメは水が大事です。水槽の水が飲み水であるのと同時に水中でエサを食べるからです。
汚れた水で飼育していると、病気にかかりやすくなると言われています。
我が家の飼育環境では、濾過フィルターを使用していないので、すぐに水が汚れます。
カメ自身にニオイはほとんどありませんが、フンや尿により水が腐敗します。
水替えは出来れば毎日が理想と言われています。
ちなみに、我が家では灯油ポンプとバケツを使って水替えしています。
この水替えが結構大変!
紫外線(日光浴が大切!)
カメが気持ちよさそうに日の光を浴びる光景を見たことがありませんか。
カメは日光浴によって、体内でビタミンD3を作り出しています。
このビタミンD3が欠乏してしまうと、エサからカルシウムを吸収しずらくなり、カメの健康・成長を阻害してしまいます。
自然の中で冬を迎えるカメは通常、冬眠します。
ですが、かめじろうには冬眠をさせたことはありません。
カメにとって冬眠はリスクを伴うのです。 実際、冬眠から目覚めることなく死んでしまう例もあります。
そこで、我が家は、夏はベランダ、冬は室内で飼育しています。
水温を30度程度に保つヒーターと日光浴の代わりに紫外線を浴びられるように紫外線ライトも使用しています。
1.日光浴対策:紫外線ライト
2.体温調節:バスキングライト
3.ライトソケット:熱に強いセラミックソケット
4.水温調節:ヒーター
冬の間、室内で飼育するには、意外とお金がかかるのです…。
電気代もグッと上がりますが、かめじろうの命を守るため、節約できません。
そうだね。
でも、これだけの設備が整っていれば、かめじろうも冬を元気に過ごせるってことだね。
健康優先!
エサ
エサは市販のカメフードをがオススメです。
マネ夫は、エサやりで一度失敗してしまいました・・・。
実家で犬猫を飼っていたので、カメに犬猫用の煮干しを与えていました。
煮干しにはビタミンが含まれていないため、日光浴させていたのに、目の病気になってしまいました。
獣医さんから、市販のフードが望ましいとアドバイスをもらい、それ以来エサを代えてからは元気モリモリです。
カメフードの説明にもありますが、カメに必要な栄養をすべて含んでおり、これだけで丈夫に飼うことができます。
カメ用のおやつ(主にカメが大好きなエビ系)も売っていますので、たまにはあげてみるのもいいと思います。
脱走注意
隙あらば水槽から脱出を図ろうとします。
できれば脱走する気が起きない程度の広い環境で飼育することが望ましいのですが、狭い日本住宅ではなかなか難しいですね…。
我が家は脱出できないようケースに蓋ををセットしているのですが、なんとか脱出しようと暴れます。
脱走を試みている際は、ガタガタうるさいですが、そこは我慢しましょう。
カメ飼育の楽しさ
大変なこともありますが、実際に飼ってみて感じたカメ飼育の楽しさをご紹介します。
エサ食いが豪快!
春~夏はエサの食いつきがすごいんです!
頭をドンドンと水槽にぶつけながら、エサを食べる、食べる、食べる。
先ほど紹介したエサも、夏場は1か月で半袋近くはなくなります。
元気よく食べている姿を見ると、こちらもお腹が減ってきますね。
甲羅めくり
カメを飼われている方の中には、「これが楽しみ~」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今にもめくれそうな甲羅をピンセットでつまんでペリッとする瞬間、気持ちいいですよね。
(あくまでも、今にもめくれそうな甲羅だけですよ。無理やり甲羅を剝がすのはもちろん×)
カメにも個性あり
カメにも個体差があります。顔や甲羅の色、性格も十匹十色。中には、飼い主のあとをとことこ追いかける可愛らしいカメもいます。
うちのかめじろうはと言うと、とても臆病です。 人の気配を感じると甲羅の中に引っ込んでしまいます。
また、びっくりすると鳴きます。
鳴くといっても、声帯のないカメは「シュー」といった音を出し、威嚇してくるのです。それが鳴き声に聞こえます。
驚かすつもりはないのに、エサをあげようと水槽を覗くとよく「シュー!!」と言われ、お互いビックリします。
さいごに
カメの寿命は長生きする個体で40年とも言われています。
寿命が長いこと、可愛らしい子ガメと大人ガメとのギャップから飼い切れなくなった飼い主に捨てられたり、逃げ出したりしたカメが各地で繁殖し、生態系を乱していると悪者扱いされ、近年「緊急対策外来種」に位置付けられてしまいました。
アカミミガメについては、生態系等に被害を及ぼすことが懸念されることから、2005年の外来生物法の施行に合わせて法律に基づく特定外来生物への指定が検討されましたが、野外での繁殖が確認された事例が少ないこと、大量に飼育されており指定により野外への大量遺棄が発生するおそれがあること等の理由から指定が見送られました。
しかしその後、野外での繁殖確認事例の増加や、在来水生植物の食害、在来種ニホンイシガメへの影響、農業・水産業等への被害の知見が集積され、2015年3月に環境省及び農林水産省が作成した「生態系被害防止外来種リスト」において、「緊急対策外来種」に位置づけられました。
*緊急対策外来種:対策(防除、遺棄・導入・逸出防止等のための普及啓発など)の緊急性が高く、特に、各主体(国、地方公共団体、国民など)がそれぞれの役割において、積極的に防除を行う必要がある外来種。
引用元:環境省|日本の外来種対策より
人間の都合で日本に輸入され、人間の都合で野に放たれたカメが悪者扱いされるのは可哀そうですよね。
マネ夫と結婚する時、まさかカメも付いてくるとは思いもしませんでしたが、今では大事な家族の一員です。
かめじろうもカメの世界では高齢と言われる年齢となってきました。
あと何年一緒にいられるか分かりませんが、これからもよろしくね、かめじろう!!
都内を中心にカメがいる場所をまとめています。(随時更新中)
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